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極貧と差別の少年期。羽賀研二、詐欺・恐喝未遂罪で実刑確定


詐欺などの罪で問われていたタレントの羽賀研二(本名・当真美喜男)被告(51)に3/28付けで判決が下りました。羽賀は自らが取得した未公開株を知人男性に3倍の価格で売り付け、3億7000万円を騙し取った詐欺などの罪に問われ、一審では無罪を言い渡され勝訴しました。

しかし二審の大阪高裁は、無罪の根拠となった羽賀被告の知人の証言を信用できないとして懲役6年の逆転有罪判決を言い渡しています。羽賀被告はこれを不服として上告していましたが、最高裁第一小法廷の横田尤孝裁判長は被告の上告を棄却する決定をしました。これによって羽賀被告は懲役6年の逆転有罪とした2011年6月の二審大阪高裁判決が確定します。

最高裁が羽賀被告の上告を棄却したという事はもはや審議の必要性が無いと判断したもので、二審までで充分な審議を行ったとする、 いわば門前払いの状態でした。一審で無罪とされる主だった証言が二審では偽証である事が確定し、無罪であるという根拠を失い有罪となりました。

羽賀被告が3億7000万円という多額の金銭を騙し取った手口は、医療コンサルタント会社の株を1株40万円で購入し、不動産会社社長にその3倍の120万円と偽って売却したというものです。その後、医療コンサルタント会社は上場せず倒産して、不動産会社社長から返金を求められた羽賀被告は2006年に社長を脅し、請求を断念するよう迫っていました。

同事件で羽賀被告と共謀し恐喝未遂罪に問われていた元プロボクシング世界チャンピオンの渡辺二郎被告(58)に対しても、最高裁は被告の上告を棄却して懲役2年の二審判決が確定となり、両被告は近いうちに刑務所に収監されるもようです。今回の判決は決して重過ぎる事はなく、妥当なものであると専門家は判断しています。




こちらはANNニュース(テレビ朝日系)で報じられた羽賀被告の判決に関するニュースの映像です。


裁判の争点は未公開株を高値で購入した会社社長の男性が、その元値を事前に知っていたかどうかでした。大阪地裁の一審では羽賀被告の知人の元歯科医が弁護側の主張に沿う証言をしたことを重視して、「元値を知らなかった」という不動産会社社長の証言を「全面的には信頼できない」として、羽賀、渡辺両被告に無罪を言い渡していました。

しかし二審では、元歯科医の証言について「客観的証拠と整合せず、意図的に虚偽の供述をしているというほかない」と判断され、2人を逆転有罪としました。元歯科医は偽証罪に問われ、執行猶予付き有罪判決が確定しています。判決によると、羽賀被告は2001年に1株40万円で購入した医療関連会社の株を、大阪の会社社長に1株120万円と偽って売り、計3億7千万円を詐取し、また、その社長から代金など約4億円の返済を求められたことから2006年6月に渡辺被告と共謀して大阪市内のホテルで社長を脅し、1千万円で債権を放棄するとの書面に署名させたという事です。 




こちらは2011年6/23に東京の明治大学で開かれた、「検察、世論、冤罪 Part2」と題された公開シンポジウムの映像です。

同年6/17に下された二審判決で逆転有罪の宣告を受け、その後初めて公の場に姿を見せた羽賀被告は刑事被告人の身でゲスト出演し、自身や関係者の潔白を語り涙ながらに冤罪を訴えていますが、果たして羽賀被告はこの場で本当に真実を語ってくれているのでしょうか?仮にそれが真実であれば酷い話ですが、言い訳としか思えない幾つかの曖昧な言い回しもみられます。

映像の3分43秒の所から開始されるこのシンポジウムは、パネリストとしてジャーナリストの岩上安身氏や元検事の郷原信郎氏らが集い検察捜査の問題点について話し合われました。この模様はニコニコ動画でもネット中継されています。司会進行を務めるのはフリージャーナリストの岩上安身氏で、「健全な法治国家のために声をあげる市民の会」代表の八木育代の知人の知人として紹介された羽賀被告の説明は7分47秒の所から始まります。

羽賀被告は深く一礼した後、約18分に渡り2001年6月以降に自分が行ってきた事がどのようにして逮捕に至り、詐欺事件および恐喝未遂事件として扱われ冤罪を被ることになっていったかを説明しています。羽賀被告の説明の後に冤罪について語る弘中惇一郎弁護士(67)は、2009年7月に虚偽有印公文書作成・同行使罪で起訴された、いわゆる障害者郵便制度悪用事件で村木厚子・労働官僚の弁護を務め、無罪勝訴を勝ち取った人物です。

羽賀被告が涙ながらに「徳永先生を皆さんの力添えで救って下さい。」と訴える人物は、一審で無罪を勝ち取るに至った重要な証言をした羽賀被告の知人の元歯科医の徳永数馬氏(51)です。徳永氏は二審では嘘の証言をしたとして信用性を認められずに大阪地裁で偽証罪を言い渡され、執行猶予付き有罪判決が確定しています。以前は3軒の歯科医院を営んでいたものの、2007年に重度の糖尿病によって失明し、現在は生活保護を受けて家族と暮らしています。羽賀被告との関わりの後、徳永氏はこの様な人生を歩むことになりました。

徳永氏は羽賀被告の一審での自身の発言について、「あまり熱心な打ち合わせもせず、誤った証言をしたのはウカツでした。でも羽賀にお金をもらった訳でもないし、彼を無罪に したい気持ちがある訳でもない。ただ、事故のように関連する出来事を目撃したから、それを正直に話そうと思っただけ。証言に食い違いがあったなら、直接聞いてくれればいいのに。検察に盾突いてこんな目に遭うくらいなら、証言なんかしなければよかった。」と語っています。

羽賀被告が冤罪を訴えるこの映像を見ても、正直なところ一体何を信じてよいのか分かりません。それは自分に限らず、羽賀被告が10年以上前に梅宮アンナとの泥沼の恋愛劇をメディアを通して見てきた一般の人たちが今回の羽賀被告の有罪確定という結果をどう判断するかという事と同じかも知れません。



米国人の父を持つ沖縄生まれの羽賀被告は幼少期から極貧の家庭で育ち、長い間電器店の倉庫小屋に住まわせてもらっていたと言われています。ハーフで赤毛であった事から言葉や暴力による多くの差別を受けてきました。成長して大人になってからも羽賀の人格から対人関係の中で起こしてきたトラブルには、そんな過去の体験が何らかの影を落としてきた面がみられる様です。

羽賀被告の中にある絶えず救われたいと思う気持ちとは裏腹に、深い悲しみや欲にまみれた世界もまた彼の人生を支配してきたのだと思います。運命とは残酷なもので、彼が何か新しい事を始めると必ず足を引っ張られて邪魔が入ったり、トラブルに見舞われてきています。自業自得と言えばそれまでですが、若い頃には想像もつかなかった程に悲運な星の下に生まれてきたとしか思えない転落ぶりです。

東京に出てきてタレントとして活動を始めてからはそのルックスの良さから女性ファンも多かった筈ですが、羽賀被告は芸能活動を引退した後は宝石商を営んでいました。しかし詐欺師としての裏の顔は、反社会的な組織の人間とのつながりもあるとされています。やはり周囲の付き合う仲間が悪かったとしか考えられません。

懲役6年という刑で刑務所に収監されれば、模範囚として刑期を送ったとしてもその8割に相当する5年足らずの期間は社会から遮断された人生を送らなければなり ません。そこで彼はどれだけ厳しく自分を見つめ直し、将来の人生に何を誓うのでしょうか。また、羽賀被告の母親や、かつての恋人梅宮アンナはこの実刑判決に何を想ったのでしょう。 果たして今回の懲役刑によって、彼の転落した人生に終止符を打つことができるのかどうかです。




こちらはタレントとしての絶頂期だった1985年に羽賀被告が出演した「とんがりコーン」(ハウス食品)のCMです。

羽賀被告は「初代・いいとも青年隊」のメンバーとして1982年10月~1985年3月末まで長寿番組の「森田一義アワー 笑っていいとも!」(フジテレビ系)のオープニングで、番組テーマ曲である「ウキウキWatching」の歌とダンスを務めた事で全国区の人気となりました。彼にはそんなハツラツとしたアイドル期の輝かしい時代もあったのに、残念ながらこれで三流以下のまま終わるのでしょうか…。











   


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