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4/25発売の女性週刊誌・女性セブン(5月9・16日号)が、俳優・仲村トオル(47)さんの妻で女優の鷲尾いさ子さん(46)が深刻な病を患い重症であると報じています。
同誌の記事によれば、鷲尾さんは症状が悪い時には歩くのもやっとで、外出することもままならない状態になるとのことで、専門家は「進行していくと、歩行や会話も困難になってしまう可能性もあります。」とコメントしています。
女優として再スタートを考えていた矢先に突然この病魔が鷲尾さんを襲ったという事ですが、仲村さんが献身的に支えているそうで病名は明かされていません。 4/20に放送されたドラマ「土曜ワイド劇場 アナザーフェイス 刑事総務課・大友鉄２」（テレビ朝日系）で「イクメン刑事」を演じている仲村さんは、4/10に同番組のトークイベントを都内で行い、「育児は大好き。「片付けろ」、「掃除をしろ」と娘たちは口うるさいと思っているでしょうが、頼りになると思ってくれているのでは？」と語っていました。
普段は飲み会にも特別なもの以外は出席しないそうで、仕事が終わればそのまま自宅へ帰るという仲村さんは、家庭では14歳と9歳の娘の良きパパです。5年前に「ベスト・ファーザー イエローリボン賞」に選ばれると自らを「アクティブな引きこもり」と称して、芸能界きっての育メンとして知られていましたが、実はその理由として妻の鷲尾さんの深刻な病があった様です。
ドラマ「あぶない刑事」(日本テレビ系)シリーズの大ヒットで当時人気絶頂だった仲村さんは、知人の紹介で1992年に鷲尾さんと運命的な出会いをしてから何度かドラマで共演していますが、やはり1992年の仲村さんの主演ドラマ「俺たちルーキーコップ」(TBS系)に相手役として鷲尾さんが出演したのが決定的でした。
こちらがその「俺たちルーキーコップ」のオープニングの映像です。まさかこれがYouTube上に残っているとは思いませんでした。内容は仲村さんお得意の刑事ドラマで、勿論2人は刑事役です。鷲尾さんの役柄は仲村さんのことが「好きだから」という理由で共に捜査をするという甘～い設定でした。この共演がきっかけで2人は些細なことでも何でも話せる友人として親交を深めていきます。
本格的な交際期間はわずか10ヵ月でしたが将来の伴侶として共に生きていく事を決意した2人は1995年の9月に結婚しました。3年後の1998年に長女が誕生し、都内の一等地に2億円とも言われる豪邸を建設しました。2004年には次女が誕生して、互いに忙しいながらもそこには何にも代えがたい幸せな時間を送ることができる生活がありました。
こちらは夫婦で出演した花王の、「新家族シャンプー 弱酸性のメリット」のCMの映像ですが、子供たちは実際の娘ではなく子役を使っているそうです。このCMはシリーズとして2004年4月から2008年3月まで放送されていました。
2人の実生活は仕事をセーブして子育てと家事に専念する妻と、その支えを糧に演技派俳優として確固たる地位を築いた夫である事から、まさにこのCMのイメージに合っていました。鷲尾さんはインタビューで、「お仕事の場合はどなたが赤ちゃんを見ていますか？」という質問に、「仲村や両方の母や、家族で見ています。」と答えています。
ところが育児が一段落ついた頃から、人知れず鷲尾さんの闘病生活が始まっていたのです。彼女を襲ったのは原因不明の完治が難しい病で、再起は難しいとされています。日常生活の中で突発的に症状が出てしまう恐れがある為、鷲尾さんは現在1人での外出が困難になっているそうです。
脳神経外科医の菅原道仁氏は鷲尾さんの症状について、「ふとした事で神経の細胞が変性してしまう、誰もがなり得る病気です。筋肉が硬くなったりするので歩きにくくなったりとか、バランスが悪くなったりする体の動きの病気です。介護するというか支えてあげれば普通に生活はできます。中年の方や50～60代の高齢者に多く、基本的には薬の治療ですね。最近は手術による治療で良くなる人もいます。」と説明しています。
今も懸命にリハビリと治療を続ける鷲尾さんに寄り添い支え続ける仲村さんは、娘たちの送り迎えや学校行事にも連れ添うよう心掛けて参加しており、娘の誕生日には不器用ながら愛情たっぷりの料理を作ってあげたそうです。仲村さんは、「娘たちが10年後に「親はいつもベストを尽くしてくれた」と思われるように頑張りたい。」と語り、俳優として父として、そして夫としてこれからも鷲尾さんと共に病と闘い続ける決意を固めています。
所属事務所は、「今後も家族と温かく静かに過ごしていけるように願っていますので、そっとしておいて下さい。」とコメントしており、鷲尾さんの現在の病状は落ち着いているとしながら、「鷲尾が家族だけでなく、親しい友人、知人の方々にとても感謝しているようです。」と近況を伝えています。
鷲尾さんは1967年に新潟県新潟市で生まれ、1983年に16歳で女性ファッション誌「装苑」の専属モデルとなり1983年1月号から1984年12月号まで24ヶ月間連続して表紙モデルを務めた事が注目を集めました。これは歴代の「装苑」で最長記録だったそうです。その後1985年に「全日空水着キャンペーンガール」に選ばれたことがきっかけで芸能界入りしました。
翌1986年に映画、「野ゆき山ゆき海べゆき」(大林宣彦監督)で女優デビューし、1987年にはパリコレでモデルを務めるといった大役を果たしています。1989年にサントリーから発売された「鉄骨飲料」のCMに出演した事でブレイクし、その人気は全国区のものとなりました。
仲村さんと結婚して娘が誕生した頃からは芸能活動は控えめにして家事や育児に専念しています。2010年には仲村さんと共に芸能事務所である株式会社KITTOを設立し、夫婦で自ら所属しています。
こちらは鷲尾さんの出演した1985年～1990年までのCMのをまとめた映像です。ANAのCMなどデビュー当時のものは80年代アイドル風で懐かしい感じがしますが、ほんの数年の間にかなり大人っぽく変身しているのが分かります。
こちらは1989年にサントリーフーズが発売した「鉄骨飲料」のCMに使われた鷲尾さん自身の歌う「鉄骨娘」という曲のPVで、CDも発売されて鷲尾さんの名が世に知れ渡りました。何パターンかあったCM本編もこれと同じセットで撮影されていますが、CMには無い場面が多く含まれています。
当時は機能性飲料がブームで、同社はこの商品に力を入れており、発売から1年で1億5000万本以上を販売するというヒット商品となりました。当時はバブル期の真っ只中といった時代で、頻繁にCMが流れていた記憶があります。あれから24年の月日が経ちましたか…。
2人目の娘を妊娠中だった約10年前の頃からCM出演以外ではメディアの露出が減っていますが、鷲尾さんが現在直面している知られざる闘病生活は一体いつ頃から始まったのでしょうか。仲村さんは自身の家事や子育てについては楽しそうに語るそうですが、鷲尾さんの話になると言葉数が少なくなる為、近所の人達の間では「夫婦仲が悪い」とされていた様です。
近所の住民は、「あのご夫婦は、昔は本当によく見かけたんですよ。一緒に買い物に出かけたり、娘さんと公園で遊んだり…。でも、3年くらい前からかな？鷲尾さんの姿を見かけなくなったんですよ。」と話しており、また別の住民は、「それまではいつも鷲尾さんがしていたお子さんの学校への送り迎えも、仲村さんが代わりにするようになって、家の周りの草むしりなんかも彼が1人でしてるんですよ。」と話しています。
しかし仲村夫婦の知人が、「実は鷲尾さんが数年前から重病を患っているんです。症状はいい時もあるんですが悪い時になると歩くのもやっとで、外出することもままならない状態になるそうです。」と語っている事から、今回女性誌で報じられる以前から仲村家はかなり深刻な事態に陥っていた様です。
YouTubeで鷲尾さんの出演したCMやドラマの映像を幾つか見ていると、やはり10代の頃からその存在感には光るものがあったなと感じます。特に「鉄骨娘」はバブル期の頃を思い出させてくれましたし、それ以前に鷲尾さんが2年間ぶっ通しで「装苑」の表紙を飾っていた事も記憶に残っています。ドラマでもよく2人は共演していましたね。
仲村さんの活躍ぶりは素晴らしく、一世を風靡した映画「ビー・バップ・ハイスクール」(那須博之監督)でのキャラクターは際立っており、「あぶない刑事」でも欠かせない存在でした。その後は演技の幅を広げて、いわゆる「ツッパリもの」や「刑事もの」からの脱却を上手く図り、出演作ごとに大人の魅力を身に付けていったと思います。
仲村さんは現在、6月から出演する舞台、「オセロ」の舞台稽古を行っており、家での家事には人の手を借りる事もあるそうですが、可能な限り自らの手で家族を支えているという多忙な毎日を送っています。仕事をおろそかにしたり減らしたりすることは勿論せず、難病と闘う鷲尾さんに寄り添い、2人の娘の子育てもしているというのですから、今度は仲村さんの方が大丈夫かと心配してしまいます。
2人が長い間花王のシャンプーのCMに出演していた頃は本当に幸せそうで、理想的な夫婦像そのものでした。今回の知らせには驚きましたが、鷲尾さんの病状が一日も早く回復し、再起復活して欲しいと願うばかりです。
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