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ゆずと村上隆のコラボ作、新アルバム「LAND」初登場1位


人気フォークデュオの「ゆず」が5/1に発表した新アルバム「LAND」が、5/13付けの週間ランキングに堂々1位で初登場しました。2011年2月に発売された前作「2-NI-」から約2年3ヶ月ぶりとなる本作は初週に8万9000枚を売り上げ、アルバムが1位となったのは再発盤を除いて4作連続で、通算12作目となります。また、5/7付けのオリコンランキングのデイリーランキングでもCDアルバムで1位に輝いています。

全13曲で構成される本作は、タイトル曲「LAND」がボディウォッシュ製品「Mellsavon(メルサボン)」のCMソングに決定して4/25から放送されており、1/9に発売された最新シングル「REASON」を始め、「with you」、「また明日」、「翔」といった既に発売されているシングル曲の他、ネット配信限定で発表されCD化は初となる 「LOVE & PEACH」、「イロトリドリ」といったお馴染みの曲や、アニメ「HUNTER×HUNTER」(日本テレビ系)の声優から成るユニットに提供した楽曲をセルフカバーした「流れ星キラリ(ゆずバージョン)」を収録し、残り5曲は新曲という内容です。 

前作「2-NI-」の発表直後に起きた東日本大震災の影響を大きく受けたと いう本作は、何人かのプロデューサーや編曲家を迎えて制作され、爽やかなメロディーに満ちた「癒やしと再生」をテーマとしたもので、初回限定盤は5面パノラマパッケージに60ページのアートブックレットが付くという豪華仕様です。


【 LAND 曲名リスト 】

1. REASON
 2. LAND
 3. イロトリドリ
 4. 砂漠のメリーゴーランド
 5. with you
 6. ゼラニウム
 7. Interlude“OHANASHI"
 8. LOVE & PEACH
 9. 流れ星キラリ(ゆずバージョン)
10. また明日
11. 翔
12. 灯影
13. ムーンライトパレード


CDジャケットのアートワークは現代美術家の村上隆氏(51)の描き下ろしによるイラストで、同氏のゆずとのコラボレーションは2005年の6月に発売されたベストアルバム「Home 1997-2000」と、「Going 2001-2005」以来8年ぶりとの事です。震災後にアーティストとしての自身の考え方が大きく変わったと語る村上氏は、「ゆずとコラボレーションして10年が過ぎました。今回はその歴史の中でも記念碑的なコラボになったと思います。『LAND』のデモを聞いて、震えるほど感動した。その壮大なヴィジョンをどうやって描くか。それが与えられた使命と思い、全身全霊を賭け「カオス」をテーマに描きました。これ以上、出来ない!と叫びながら描ききった作品です。」と、自身の奮闘ぶりを明かしています。


メンバーの北川悠仁(36)は、「村上さんとはこれまでに何度もコラボレーションさせていただき、その素晴らしい作品たちに感動してきました。今までの村上さんとのアートワークは、僕らの音楽が持っている世界観と村上さんが持つ世界観との「大きな違い」が化学反応を起こし、面白い作品ができてきたように感じています。「LAND」に関しては、本当の意味で村上さんとひとつに繋がり一体となれた気がします。村上さんとの出会いと、理想的な芸術のキャッチボールができたことに心から感謝しています。」と語り、同じく岩沢厚治(36)も、「また村上さんと共に仕事ができて嬉しいです。いつもゆずの大事なターニングポイントに現れ、いつも刺激をくれる村上さん。今回もすごい作品をありがとうございます。」と、村上氏に対する感謝の気持ちを述べていました。

更に北川はテレビのインタビューで、「全部、今回のアルバムの為のオリジナルのキャラクターを細かいところまで描いてあって、ジャケットの絵を描くというよりは、村上さん自身の「LAND」というひとつの作品を作ってくれているような感じがして、その思いにすごく感動しました。」と、村上氏のアートワークについて語り、岩沢は前回の村上氏とのコラボの時の印象を引き合いに出し、「「アゲイン2」という曲のお花からそうでしたけど、ここまでやりますかというね。「すごい」という事しか思わなかったというか、それぐらいインパクトがあったので…。」と語っていました。

本作は東日本大震災が起きてから初めてのアルバムということもあり、それについて岩沢は、「「そんなこと関係ない」とか、無視はできなかったですね。曲に対する取り組み方が大きく変わりました。」と語り、北川も、「どうしても拭えない哀しみを感じたし、今回は「答えなき答え」というか、感じたことをそのまま歌にしたかった。」とそれぞれの曲に込めた自身の想いを語っています。北川は一昨年の12月にホノルルマラソンを完走していますが、その前日に震災で亡くなられた方々に対するレクイエムとして捧げた「ゼラニウム」の構想が浮かんだそうです。


本作の楽曲PVや関わりのある番組、CMなどの映像を以下に掲載します。



こちらは、「LAND」のPV映像です。かなり作り込んだ大作といった感じで、後半辺りから村上氏の独特な感性に引きずり込まれ、エンディングではアルバム・ジャケットのイラストの世界の中に統合されていきます。作風のイメージの源流はサイケデリック期のビートルズかとも思え、これは従来のゆずファン達の間では賛否両論となるでしょう。しかしこの作品でゆずは村上氏の魂と共鳴して大きな躍進を遂げ、新境地を見せてくれている事は明らかです。




こちらは「REASON」のPV映像です。ガラスの欠片や雲海の様な映像が美しく、こちらもアーティスティックな仕上がりです。今年に入ってからのゆずは映像表現に力を入れるという方向性を示し始めています。




こちらは、「LAND」が使われているCM、「Mellsavon×ゆず スペシャルコラボセット CM 30秒バージョン」の映像です。 PVの映像が一部使われていますが、村上氏の作風を全面に出さない様な配慮をしていると感じました。




こちらは、「イロトリドリ」が使われている、生涯学習の「ユーキャン」のCMで、「オープニングOL」篇と、「オープニング3名」篇の2つの映像をまとめたものです。どちらも本来のゆずらしい姿で登場していますが、よくありがちな人気にあやかった取って付けた様な演出です。w この曲は下記の「LOVE & PEACH」に続く配信限定シングルとして発表されました。




こちらは、「with you」が使われている、「日本生命」のCMの「全日本女子バレーボールチーム・想いをひとつに」篇の映像です。同社は2009年の9月に発表された「虹」という曲を使ったCMを流していたこともあり、これもまたゆずでなければならない必然性を感じられず、人気にあやかっているとしか思えません。




こちらはフジテレビ主催の参加型イベント、「お台場合衆国2011〜ぼくらがNIPPON応援団!〜」のテーマソングに選ばれた「LOVE & PEACH」の広報映像と思われます。ゆずとしては初めての試みである配信限定シングルという形で発表された曲で、この映像ではお笑い芸人ばりの事をさせられています。北川の右手の指に背後の提灯がピタリとハマっているのは奇跡というやつでしょうか。w このイベントの終了後の10月に北川は元同局の女子アナだった高島彩(34)と結婚し、幸せ一杯といった気持ちが表情に出ています。




こちらは、「流れ星キラリ(ゆずバージョン)」で、映像はアマチュアの方がテレビアニメ「HUNTER×HUNTER」の画像を使ったものです。元々は同アニメの声優である、潘めぐみ/伊瀬茉莉也/平野綾の3人が組んだユニットの歌う曲としてゆずが提供したものでした。




こちらは、ドラマ「浪花少年探偵団」(TBS系)の主題歌となった「また明日」のPV映像です。ちょっと尺が短くて物足りない感じですが、他に良い映像が見つかりませんでした。 山田まりや扮する同ドラマの竹内しのぶならば、「センセは、名探偵やで。」とか言って、もっとマシな映像を探し当ててくれていたでしょうか。w




こちらはエンディングテーマに、「翔」が使われている、「2011 世界体操選手権 東京大会」(フジテレビ系)の映像です。スポーツ大会にテーマ曲を設定するというアイデアは誰が始めたことやらで、スポーツとは無縁なゆずファンまで取り込もうと数字(視聴率)アップの意図から、甲斐もないフジの常套手段ですか。何だかんだ、フジはゆず(の曲)が好きですね。



これまでにゆずが出したアルバムが12回も1位を獲得してきたのは驚くべき事で、しかも直近の4枚が連続で1位という快挙も当たり前の様でいて、なかなかできる事ではありません。彼らは元々メディアに好まれる何かを持ち合わせていたのか、それとも人気と実力だけでそれが実現できたのかは分かりませんが、今回の「LAND」が初登場で1位というのは戦略勝ちとしか言い様がありません。

まずは次々とシングル曲がアニメやドラマ、イベントなどに使われていき、知らず知らずと耳が鳴らされていって、2年以上もアルバムを発表せずにようやく出したオリジナルアルバムにお馴染みの曲が全て入っていれば誰もが買う筈で、それは「絶対に売れる」しかない仕組みと言えるでしょう。しかし基本的には極めてオーソドックスな手法だと思います。

更にCDジャケットとタイトル曲のPVを着実に世界で知名度を上げてきている村上氏とのコラボで制作するという「お墨付き」も加われば、売れない訳がありません。それは村上氏も同じで、自身の手がけた初の映画、「めめめのくらげ」が米国・ロサンゼルスで大絶賛を浴びた直後に国内でロードショーが始まり、今度はゆずとのコラボでまた世間を沸かすというタイミングの良さは脱帽ものです。これで両者とも若年層に対する好感度が更に上がりまくるという相乗効果が期待できるのですから…。

今回の「LAND」のPVを20回程見てみましたが、いささか頑張り過ぎという感じもします。これでゆずもアーティストとしては映像表現の限界を見せ、そろそろ頂点を迎えたのではないかとも思えますが、今後は更に上を目指すのでしょうか。ちょっと怖くなってきます。

自分にはこれ程まで長期に渡るゆずの人気の理由がいま一つ分かりません。ネット上も含めれば、意外にもさりげなくメディア露出が多いことに驚かされます。世の中は「ゆずっ子」だらけって事ですか。根強い人気です。



今回のアルバムの発表に先駆けて、4/25から全国のイオンおよびダイエー約1000店舗で、「LAND」のスペシャルアコースティックギターバージョンCD付きの「Mellsavon× ゆずスペシャルコラボセット」が10万個のみ限定販売されています。このコラボ商品の「LAND」のCDはアルバムに収録されていないバージョンとの事ですから、入手するならば早い者勝ちです。

ゆずは本作の発売と共にコンサートツアー、「YUZU ARENA TOUR 2013 GO LAND」を6/15の北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナから開始し、最終日の9/4の大阪城ホールまで全国13都市で計21回の公演を行う予定で、チケット一般発売日は5/12からとなっています。
















   


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