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水道橋博士の降板劇で高田文夫が橋下徹の小金稼ぎ発言を斬る


6/15に放送された討論番組「たかじんNOマネー」(テレビ大阪)に橋下徹大阪市長(43)とお笑い芸人でタレントの水道橋博士(50)がゲストとして生出演していましたが、番組の終盤で橋下市長の発言内容に憤慨した 水道橋博士が自らの番組降板を宣言すると席を立ち、スタジオから退出するというハプニングが起こりました。

この騒動の発端からその後の2人の対応と、その他周囲の人のコメントなどを以下にまとめていきます。

【 事の発端は? 】
同番組では従軍慰安婦に関する橋下市長の発言に関して視聴者に「どう思うか?」という電話投票を実施しており、「問題あり」が2011票、「問題なし」が7713票と8割強が「問題なし」というメディアとは異なる結果が得られた ことを冒頭で発表したところ、勢いづいた橋下市長が、「有権者は冷静だなと。小金稼ぎのためのコメンテーターとは違いますね。」と発言して周囲の失笑を誘っていました。

笑いの後、スタジオ内は一瞬戸惑いのムードとなり、これまで多くの批判を浴びてきた橋下市長は共演していたコメンテーター達を尻目に、自らの考えが正しかったと証明されて勝ち誇ったような態度でした。その発言の直後は 何も反応しなかった水道橋博士は、自身が「小金稼ぎのためのコメンテーター」呼ばわりされた事に怒りを買ったようで、溜まりかねてこれまでの橋下市長の従軍慰安婦に関する発言のあり方に対して以下のようなやりとり をしています。

水道橋博士 : 「どのタイミングで、どの立場で発言するかによって国益が損なわれることがあるから、皆さん、そのタイミングや場所を選んでいます!」
橋下市長   : 「元慰安婦の方々は国家補償を求めていますよ。それを認めるべきですか?どうですか?」
水道橋博士 : 「僕に聞かれても答えられない!」
橋下市長   : 「それはズルいですよ!」
水道橋博士 : 「ずるくないですよ!だって俺、ただのタレントですよ!」


【 番組で水道橋博士の取った行動 】
上記の発言の後、水道橋博士はずっと黙りこんでしまいましたが、放送終了の約5分前になると、「あの…橋下さん!橋下さんがコメンテーターは小銭稼ぎだって冒頭に言ったので、僕、きょうで番組を降ろさせてもらいます!」と発言して席を立ち、「違います!それでは。3年間、ありがとうございました。」と言って一礼した後、右手を挙げ別れのポーズを取ると、そのまま歩いてスタジオから出て行きました。生放送の終了後に行われた次週分の収録に水道橋博士は出演する予定でしたが、自ら降板宣言をした為か参加しませんでした。


【 大谷昭宏と橋下市長の対応 】
会話が途切れシラけたムードになったスタジオでジャーナリストの大谷昭宏(67)が、「「小金」の件を訂正なさる気はないですか?」と橋下市長に問いかけると、「ないです!それは僕に対しても政治家に対しても色々な批判がある訳ですからね。」と、頑なに意思を表明していました。



こちらは「生放送で水道橋博士が橋下市長にブチギレ 降板宣言して逃亡」と題された、同番組の上記の部分の映像です。冒頭で電話調査の結果があった後、1分35秒の所で上記の橋下市長の「小金発言」があります。 1分54秒の所から編集によってカットが変わり、橋下市長の発言が続いた後、2分57秒の所から水道橋博士が唐突に降板宣言を始めて立ち去り、最後は大谷と橋下市長との対応で終わっています。


【 水道橋博士のツイッター 】
6/15の生放送での降板宣言の後、水道橋博士は自身のツイッターで視聴者から多くの批判を受けていたようです。それに対して、「罵声は良いけど「逃げた」は不本意だなぁ。かつて本人がサンジャポの生放送でやったことをやった。」と綴っています。また、同日は脅迫めいた内容も散見されていた事から、「Twitterでも脅迫に関してはしかるところに報告させていただきます。」と綴られていました。

その後、同日の水道橋博士は特に悪びれるでもなく、また反省の言葉も無く、降板の件に関しては他者のツイートを自らリツイートする程度に留まり全く別の話題を綴るなどしていましたが、中には「たけし軍団」の先輩にあたる東国原英夫宮崎県知事 (55)のリツイートがありました。その後、自身で、「「小銭」なのか「小金」なのか、ハッキリさせたい気が……。「小銭をかぞえる」の響きも捨てがたい。」と綴って同日は終わっています。


【 東国原知事のツイート 】
水道橋博士がリツイートした東国原知事のツイートを要約すると、「まぁ、今回の「たかじんnoマネー」の件、小野(水道橋博士)も話題になるポイントを心得ているし、世間の耳目を集め、たかじんさんが欠席されて視聴率や話題性にどちらかと言うと欠ける中、何とか番組を盛り上げようと言う戦略やプロ根性は中々である。出来れば、今回はお互い直ぐに謝ることせず、番組的にはもうちょっと引っ張って欲しかっただろう。」と称賛しています。これは彼の芸人時代の「そのまんま東」の意見と考えるならば納得できる意見です。

更に「小金」に関する定義の必要性として、「まず、番組コメンテーター全員の一回の報酬(ギャラ)を全て公開し、それが「小金」かどうか、橋下氏(政治家)の金銭感覚も含め検証する。また、その報酬に見合うだけのコメント・評論をしているか、検証するとか言う表現の方が的を射ているかもね。」と綴られていました。

個人的には「そこまでする必要があるのか?」と感じますが、後述する橋下市長のツイートにも水道橋博士のギャラが小金ではないといった矛盾に満ちたツイートがあります。


【 水道橋博士がニッポン放送の特番で釈明 】

6/16に水道橋博士は、ラジオ番組「青山繁晴・水道橋博士のニッポンを考えナイト」(ニッポン放送)の生放送に午後6時から3時間半出演し、今回の騒動について触れていました。



こちらは同番組をまとめた「水道橋博士が降板騒動を語る(ダイジェスト版)」と題された音声です。映像の方には字幕などの編集が施され、長い内容をうまくまとめていると思います。

0分38秒~1分27秒までの所で、自身の降板宣言はかつての橋下市長がコメンテーターだった頃に「サンデー・ジャポン」(TBS系)で同じ行動をしていた事のパロディだったと発言しています。果たしてそれが事前に練られた計画的なものだったのか、またはアドリブでとっさにその場で思いついたのか?あるいは衝動的な行動で世間を騒がせた事に対するバツの悪さから後始末の為にそんな理由をデッチ上げたのか…。何とも分かりません。


常識的に考えればテレビで突然視聴者を驚かせる事をしてみせて、翌日のラジオであれはパロディだったと本人からタネ明かしされたとしても納得できないと思われるのは当然でしょう。このラジオでの「パロディ発言」は負け惜しみなのか「してやったり」なのかもよく分からず、現在も賛否両論となっているようです。世の中には東国原知事の様にその日のうちに水道橋博士を称賛する人もいるでしょうし、逆に「視聴者に対してけしからん!」と思い続ける一般人もいるのです。

同番組では一番の古株だった水道橋博士が橋下市長と組まされて従軍慰安婦問題で討論しなければならなかった事はもとより、弁護士上がりのあの高圧的な口調で論破されては為す術も無かった事がうかがえます。

例えば、「専門家って誰ですか?」と橋下から追求を受けた時も水道橋博士はその専門家の名前が浮かばず、とっさに小林よしのり(59)の名前を出すといった苦しい場面もあって、論破されてしまった自身にじっと堪えていた末に「負けるが勝ち」といった究極の戦法に出たように思えます。ある意味ではそれも多くの番組に出演してきたキャリアの成せる技だったのでしょうか。


ところがネット上ではこの騒動が話題となった当初、「小林が一体何の専門家なのか?」という疑問から水道橋博士のこの発言が揶揄され1人歩きを始め、かなり侮辱的な内容も書かれ批判されていました。そして今回の降板劇が出来レースではないかという疑惑もネット上では起こっていたようです。

それに関しては水道橋博士は同番組の生放送の後に控えた次週6/22放送分の収録で使われる資料のアンケートに答えていた事を明かしており、もし生放送で何も起こらなければそのまま次回の収録も終えていたであろう事を示唆しています。

ラジオ放送を終えた後、「ミヤネ屋」(日本テレビ系)の取材陣が出待ちで水道橋博士を直撃し、車に乗るところを「番組降板は決まったんですか?」と問いかけていましたが、水道橋博士は右手を挙げて応じるだけで無言のままでした。


【 橋下市長がツイッターで発言を撤回 】
番組では頑なに「小金発言」が正当であるかの様に振舞っていた橋下市長でした。放送のあった6/15の夜になってから自身のツイッターで、「撤回します。すみませんでした」と手の平を返し謝罪しています。発言については番組の出演者が、「皆さん僕のいないところで人格攻撃をしてきたり、事実誤認に基づく批判をしてきます。そのことが積み重なり小金稼ぎと言ってしまいました。」という説明があったとされていますが、現在このツイートは削除されたのか発見できません。

反面、水道橋博士の降板宣言については、「僕の場合には、どれだけ世間から批判を浴びようが「では辞めます」とは言えません。コメンテーターの場合はそれが言えることを博士さんが示してしまいました。」と批判し、「僕は小金稼ぎと言いましたが、博士さんは相当高いギャラをもらっていたから怒られたと理解しております(笑)」と綴っていたそうです。

これに対して水道橋博士も、「こちらこそ、すみませんでした。」と謝っていますが、「わかりあえないこともわかってください。」と意味深な言葉を添えていました。現在、このツイートは削除されているようです。

この橋下市長の謝罪は体(てい)の良い後付けの「ヨイショ」ってものではないでしょうか?皮肉を言っておいて、後でヨイショがセットになっているのは不快極まりないものがあります。ゴリ押しの発言で相手を論破しては勝ち誇り、反面、世間を騒がせた事で自身の政治生命が揺らぐと判断できた時はとたんに謝罪するという状況次第で自分の考えがコロコロと変わるタイプの人間からは、ひたすら嫌味で計算高い不快感しか伝わってきませんが、どうでしょうか…。それって只の臆病なパワハラオヤジの姿そのものじゃないかと。


ところが、橋下市長にとっては謝罪は謝罪、批判は批判であるようで翌6/16になってもツイッター上には番組のコメンテーターに対する批判が続き、「慰安婦問題についても、韓の歴史家が共同作業で、日本が国家の意思として女性を拉致し・人身売買したのか否かの事実を明確化するしかない。大谷氏や須田氏は、そんなことをやっても水掛け論争になり、事実は明確化しないだろうと言う。しかし何もやらなければ何も動かない。」と綴られています。

更に、「コメンテーターは何の責任も負わない。言いっ放しで済む。判断の誤り、見立ての誤りについて何の責任も負わない。何を言っても批判される厳しい状況では、見解を述べることを回避できる。逃げれる。しかし政治家は常に、あらゆることに責任を負う。逃げは許されない。これが決定的な違いだ。」と自身とコメンテーターとの立場の違いを明確化していました。

こうやって自らの正義感がアダとなり、次の選挙で勝てる要素を次々とそぎ落としていくという無駄と矛盾なり。w


この男がここまで強情で欠点だらけの性格だったとはさすがに大阪市民も気づかなかったのでしょうか。それとも対立候補がショボ過ぎたのか?政治家として不適格な人物を選挙で選べば、それは必ず我々の生活に響いてくるという結果をもたらす事になるのは前政権の時に未曾有の大震災が日本を襲ったという体験の中で嫌というほど我々の心の中に刷り込まれている筈です。


【 テレビ大阪の対応 】
テレビ大阪は今回の水道橋博士の件に対し、6/17に社内会議を開いて同番組に慰留を望み出演依頼をする方針を確認すると共に、次回放送分の7/6と7/13(6/29に収録)からの復帰に向けて、6/18には所属事務所との交渉を開始するとしています。同局は、「今日、明日で(水道橋博士が)「はい。やっぱり出ます」ともならないでしょうから、交渉期限を切らずに直前まで返事を待ちたい。」とコメントしています。これは無理じゃなかろうかと…。オリラジの「あっちゃん」とか、他の高学歴芸人に依頼してリニューアルを図る方が得策ではないでしょうか。w

【 高田文夫の発言 】
水道橋博士がビートたけし(66)率いる「たけし軍団」に属している関係から、たけしと親交の深い高田文夫(64)も今回の騒動に言及しています。高田は6/17の自身のラジオ番組「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」のオープニングでスタジオアシスタントの松本明子(47)と共に相変わらずの毒舌を炸裂させ、橋下市長をバッサリと斬っていました。

以下はその内容を抜粋して文字にしたものです。音声はこちらのリンクからメディアプレイヤーなどで聞くことができます。これは内容的には最高で、爆笑ものでした! → 「13/06/17高田文夫のラジオビバリー昼ズオープニング」


 何か言うんだよ。小銭稼ぎとか。降りて帰っちゃうよ、オレ。
 小銭稼ぎのコメンテーターとか言ったらオレ、立ち上がって帰っちゃうよ。
 いいぞ、博士。橋下がどうせ嫌な言い方したんだろ。どうせ。
 大阪聞こえないだろうからいいだろ。
 嫌味な言い方したんだろうな。小銭稼ぎがどうのこうのだとか。たぶんな。

 昨日、ニッポン放送に来て生放送で冷静に喋ったらしいよ。
 たぶん下品な言い方をしたんでしょうね。
 僕はね。橋下さん前から言いたくなかったけど、下品。あの人。品性が下劣。
 こういっちゃまた怒られるかも知れないけど。

 物の言い方が直球。ユーモアというオブラートに包んで、クッション置いて喋るということ知らないから。
 それは言わない約束でしょ、日本人なら。昔のかさぶた剥がしてくんなよみたいな感じだろ。
 なんか下品だよね。物の言い方がね。もともと上品な人だからさ、博士はさ。

 上品な人は、上品と下品と両方できるわけよ。下品な人間は下品しかできないからね。
 上品にはなれないから。そこなんだよ。そういう事だと思うんだよ。
 博士には堂々とね、品格をもって行動して欲しいね。
 まあ、そういう事があったと。びっくりしましたね。


と、まあこのキレ味はさすが高田文夫といった感じでした。



今回の水道橋博士の件とは別に、「日本維新の会」の石原慎太郎共同代表(80)が6/17に朝日新聞に対して同じく共同代表を務める橋下市長に不快感を示しています。西村真悟衆院議員が先の不適切な発言により党から除名されるのも間近で、現在「日本維新の会」は混乱が拡大しており、その発端は橋下市長の発言にあるのは明白で、尚も収束のめどが立たない状況です。

当初は石原も橋下氏の従軍慰安婦発言を擁護し、「軍と売春はつきもの。そんなに間違ったことは言っていない。」と発言していましたが、今では、「みんな迷惑している。彼なりに論理立ててものを言っても仕方がない。」と変わっており、党内の混乱を収めるためにこの時期になってとうとう苦言を呈し始めているようです。

予想外の支持率低迷と共に維新塾の落選者からは恨み節も聞かれるなど、どうやら橋下市長が今後もトラブルメーカーであり続けるならば、党の未来に暗い影を投げかける可能性は高いとみられています。


橋下市長のツイッターを読めばその理詰めの潔癖さの探求は個人的にはもう病的であるとさえ思え、既に欠点になっているとも考えられます。要するに具体的に何から手を付けるべきかという所でつまづき、ビジョンも求めているゴールも見えず、何かにつけ白黒つける事を重んじる職業病とも思える視野の狭さがどうしようもなくなっていますね。w

橋下市長の理想論は既に安倍総理が現実の世界で着々と遂行しているだけに、もはや彼は余計な事ばかり発言し続けるこの国に不必要な政治家に成り下がっているとしか思えません。しかも、その腐る速度の速さったらなく…。


今回の件をラジオ番組で橋下市長の「パロディ」であると明かした水道橋博士は、「スタジオ内は微妙な感じ。すべっていた。」と番組降板を宣言した直後の様子を語っています。そして、「噂に言い訳を積み重ねるのは厭なので…僕の「たかじんNOマネー」の復帰は2万%あり得ません。」と言い切っている事から、二度と同番組への復帰はないだろうと思われます。


お笑い芸人も50歳ともなれば自分の器の大きさも欠点も理解した上で仕事を選べるでしょうし、既に水道橋博士はテレビのレギュラー番組の数も絞り込んできていることから、今後は執筆活動に力を入れていく筈でしょう。「ボクが50歳になったことを記念し芸人を「引退」する覚悟で書き始めました。」という触れ込みの単行本「藝人春秋」の評価は上々で、これからは別の才能で新境地を見せてくれることに期待がかかっています。挫折を味わうことで半生を過ごしてきた人間が心の中に溜め込んだものはきっと凄いんだろうなとイメージできます。


この騒動を知った当初は水道橋博士の奇怪な行動に嫌悪感を覚えた自分でしたが、どうやら橋下市長よりも彼の方が一枚上手だった様です。同番組は関西ローカルで、ネット上を除けば全国的な騒動にはならない事も計算済みだったと思えますから、東国原知事が称賛しているのもうなづけます。それに何よりも高田文夫のラジオでのコメントが最高でした。一度、病で生死をさまよった事のある人間は浮世じゃ怖いもの知らずって事なんでしょうね。w












   


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