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様々な憶測。勝谷誠彦の「そこまで言って委員会」降板の理由



3/5にコラムニストの勝谷誠彦氏(52)が、コメンテーターとして出演する「たかじんのそこまで言って委員会」(読売テレビ系)を降板することを明かしました。勝谷氏はホームページや有料メールの中で自身の降板について事実上「クビ」である事を書いています。
→ 『勝谷誠彦のxxな日々。』公式サイト

同番組は、元々やしきたかじん(63)がMCを務める人気番組で、やしき氏が食道がんで昨年1月末から休養中の為、勝谷氏はそれを支援する気持ちで出演していました。勝谷氏はやしき氏に対して「留守中を必死に守ってきたつもりだった。申し訳が立たないと思っている。」と心情を明かし、レギュラーを務めていた故三宅久之さんから生前に「あとは頼みましたよ」と何度も言われてきていることから、「どのツラ下げて あの世で会うか」とホームページに記しています。

慣れない番組MCを、やしき氏の為に恥をかきながらも務めてきた事は確かだったのでしょうが、ちょっと今回の勝谷氏はそんな意志に反するペナルティをくらってしまった様です。やしき氏が不在中に降板となった残念な心境も理解できますが、何に対して残念なのでしょう。今までの勝谷氏の発言内容や高圧的な態度を思えば、自業自得でしかない様に思います。

読売テレビは「3/3放送分まで収録しましたが、3/10以降の放送には出演致しません。次回の収録から参加しないのは事実で、経緯はお答えできません。」と説明していました。勝谷氏は今後も準レギュラーである「TVタックル」(テレビ朝日系)や「あさパラ!」(読売テレビ系)への出演の可能性もある為、この件に関して何か本人からコメントがあるのでしょうか。

当面は「たかじんのそこまで言って委員会」の副委員長である辛坊治郎氏(56)がMCを務めることになりますが、関係者によると、やしき氏の体調は順調に回復しており、早ければ3月中に芸能活動に復帰できるという事が先月末に明らかになっています。

やしき氏は他にも「たかじん胸いっぱい」(関西テレビ系)と、「たかじんNOマネー」(テレビ大阪)の2つの冠番組を担当しており、番組改編前の復帰か遅くとも4月に入ってからの復帰は確実です。復帰直前に起きた勝谷氏のこの件に関していずれコメントすることが想定され、今後も波紋を呼びそうです。

吉本興業に文化人として所属している勝谷氏は、降板の理由として「あれだろうな」としており、それが何であるかを確信しているものの詳細は明らかにしていません。勝谷氏の日頃の番組内での過激な発言をめぐり、これまでも制作スタッフ側とは何度もトラブルを起こしていたと関係者は語っています。




この映像は勝谷氏が小沢一郎氏の「国民の生活が第一」の結党パーティーに出席し、乾杯の音頭をとっている映像ですが、勝谷氏がこうして特定の政治家や政党を支援している事を知らない人は多いのではないでしょうか。勝谷氏のイデオロギーとやかくにはあえて触れませんが、自分はこの事実を知った時は、「あれれ、意外だなぁ~」と感じました。


さて降板の理由ですが、勝谷氏本人が一部書いた事のほかネット上にも様々な憶測がありました。それらを総合すると以下の様なものが挙げられます。

① TPP反対派として煙たがられ、メディア側から受けた圧力。
② 別の番組で「たかじんのそこまでいって委員会」をコケにした。
③ テレビ出演の中で、何度か国会記者クラブを批判した。
④ 特定の宗教団体を過度に揶揄した。
⑤ 日頃の言動から降板は時間の問題で、それが前倒しになった。
⑥ 小沢氏とTPPがらみで何らかの政治的な圧力がかかった。
⑦ 福島第一原発事故がらみのデマを有料メルマガに書いた。
⑧ 上記のいずれでもない別の理由。

①はこれまでに一番有望な説とされていますが、実際のところはどうでしょうか?国政がTPP参加を表明しているさなか、1人でも勝谷氏の様な発言力のある者が反対している事をメディアも大手広告代理店も望まないとしても、そんな理由で番組を降板させてしまうのは言論を封じる為の陰謀に近いものでしょう。この国でそうした事が起きても別に驚きはしませんが、大きな失望である事には違いありません。何か他の理由とからんでいそうです。

②に関してはTVタックル(テレビ朝日系)に出演中に、名指しで「たかじんのそこまでいって委員会」をコケにしたという事ですが、それが関係者の逆鱗に触れたにせよ、オンエアを見ていないのでそのニュアンスが分かりません。 勝谷氏本人はこれを重要視している様ですが、「あれだろうな」がこの②の事を指しているのでしょうか。もしそうだとしても何と些細な事ではないですか。

③に関しては、かつてのナベツネ批判ともあいまって、主要なマスコミの経営陣にとっては国会記者クラブというものが報道の生命線であり聖域でもある事から、その存在を否定する様な発言は決して許さないといった圧力があったものと思われます。これは少しタイムラグもあり、意外と本命かも知れません。

④に関しては1度限りではない為、今回の件の直接的な原因ではないと思われますが、降板の圧力を高める1つの要因になっていると思われます。宗教団体の批判に関してはテレビなどのメディアではタブーであるものの、絶えず批判と暴言の境界線をさまよう勝谷氏の発言は常に過激でしたが、今さらという感じでこれは違う様です。

⑤に関しては、あと1回何か問題発言があれば以前からペナルティとして番組降板が予め決まっており、①と②あるいは③が起きた事でそれが実行されたという推測です。やしき氏の復帰も具体的になってきた時点で、勝谷抜きでも数字(視聴率)は取れるだろうという目論見から、いずれは4月の番組改変期に勝谷氏を切る予定があり、それが他の要因と併せて前倒しとなったのかも知れません。

⑥は①との関わりが大きいと思われます。小沢氏はTPPに賛成しているとも反対しているとも言われていますが、水面下ではよほど側近の者しか実情は分からない筈です。勝谷氏がTPPに反対し政治批判をする事が小沢氏支持の姿勢と矛盾する要素が強くなりつつある事から、それを遮断する為に番組降板という形で吉本興行を説得し、これ以上の発言を封じた可能性も考えられます。これも有望説でしょうか。

⑦はもちろん以前の事ですから、今回の降板とは直接関係はないでしょう。これは勝谷氏が福島第一原発の放射能漏れの件を攻撃したいが余りに書いてしまった嘘だったのでしょうか。「原発の爆発事故の後に行方不明となっていた2人の作業員が郡山まで逃げていて、そこで酒を飲んで騒いでいたところ衆知の事実となった。」という根拠の無い話(あるいは勘違い)を有料で読者に配布していたのです。しかもその2人は後日遺体となって発見されていた事からデマが発覚したという勝谷氏の失態でした。

問題点は勝谷氏がメルマガの読者にも亡くなった2人の遺族にも何の謝罪もせず、ただ記事を削除しただけという顛末にあり、これも「前科」となって降板の理由の判断材料として⑤の流れに加わった他、橋下徹氏などの個人の名誉毀損に抵触しそうな発言なども多かった為に、①~③の理由が発生した時点で完全に信用を失なった事も考えられます。事実に基づいた発言をしなければならないコメンテーターとしては致命的で、これも降板の間接的な理由の1つにはなっていたでしょう。

あとは、やしき氏も三宅さんもおらず、勝谷氏の味方は1人もいない状態だった事が向かい風となった理由としては大きく、浪速の視聴率男と呼ばれる存在の鶴の一声と共に三宅さんがそこに居合わせれば、勝谷氏の起こした事もある程度はもみ消せたかも知れません。実際、過去には何度かそういった場面もあった筈なのです。

最後の⑧という説もまた今回は想定できます。①~⑦の理由は世間の人々にとってとてもわかり易く、本人やごく少数の人間しか知り得ない別の理由がある事をそれによって覆い隠すにはまことに都合が良いからです。しかし、そんな別の理由があるのか、それが何であるかはさすがに分かりません。推測が過ぎれば陰謀説めいた話になっていくので、現時点ではそこに深入りするつもりはありません。


いずれにせよ、勝谷氏は番組を放送してきたテレビ局に留まらず、メディア全体と大手広告代理店と所属事務所と政治団体と宗教団体、あるいは想定外の勢力という6つの組織集団から受けた圧力のいずれかの比重の強さによって降板させられるに至った事は確かです。

「なんの発言が誰の琴線に触れたのだろう?」という3/5のホームページ上のタイトルが示している通り、勝谷氏の日頃の言動からこれらの組織のうちの誰かが「勝谷降ろし」の最終的な判断を下すスイッチをオンにしたに過ぎません。そんな処分に尚も勝谷氏が批判を続けたとしても、この国の国民性を思えば今回の件を機にとたんに周辺からの風当たりが強くなる可能性も充分にあります。

逆に言えばその程度で済まされるのは、勝谷氏がジャーナリストでコメンテーターで、執筆家でもある立場が尊重されているからこそです。落ち目のタレントの様に今後ボロボロに干されるまで落ちていくことは無いでしょうが、当面は自粛を余儀なくされる筈です。 




こちらは、「スッキリ!!」(日本テレビ系)に勝谷氏が出演し、福島第一原発の放射能による風評被害の問題に関するコメントをしている映像です。44秒のところで加藤浩次とテリー伊藤を制して「黙れ!」と発言していますが、まだこの程度は軽い方で隣の三船美佳を変に気遣いたくなります。w

こうした暴言を吐くのはテレビに出演する者としては失格であるにも関わらず、勝谷氏はこれまで何度となくそれを繰り返してきました。都度、番組終了後にはさぞかしこっぴどく制作サイドから注意を受けてきたであろう事が想像できますが、むしろ何度注意されても意地でこのキャラを貫き通してきたという印象すら受けます。

いくら過激な発言がウリの勝谷氏とて、テレビ出演も自身の収入の一部なのですから、降板になる程の発言をする必要性は無かった筈です。やはり分別をわきまえるべきだったのではないかと感じますし、それじゃ勝谷節ではなくなるとしても間違いは正すべきです。反省も何も無くこうした暴言を吐き続けてきたからこそ今回の様な事態が起きたとしか言い様がありません。暴言とは無関係に、発言した意味内容に問題があったにせよ、勝谷氏の人間性からすればいつかは起きてしまう事でした。

「ペンは剣よりも強し。」という言葉がある通り、勝谷氏は数多くの執筆の中でも充分に社会の矛盾と闘ってきた訳ですから、3/5のホームページに「自分がまだよく生きていると思った。」と書かれている事から、その言葉の重みも自分自身の事も充分に認識しているとは思います。しかし度を越した言動は、時に生命に関わる(命を狙われる)事態を引き起こしますので、今回を機にテレビ出演時の発言スタイルを変えていくべきです。コワモテと嫌われ者は紙一重でしょうが。

発言というものは高圧的な態度でなければ相手を説得できないという考え方が勝谷氏の人格の中に無意識に宿っているのなら、そこが最もダメです。誠実に意見は意見として出演者や視聴者に丁寧に説明すればよい訳で、いちいち自分に反論する者にブチ切れて呆れられる必要も無かろうし..。情熱が不快に見えるだけの損な人格ゆえ、個性とは言い切れない傲慢な面ばかりを感じます。

テレビ局も番組スタッフサイドも勝谷氏のこうした高圧的な発言を期待する視聴者がいるからこそ番組に起用してきたのでしょうか?それは今回の様な事を思えば「諸刃の剣」なのだと思います。当然ながら番組サイドは勝谷氏の発言を不快に思う世間の人達の批判を受けるリスクを負わなければなりません。

勝谷氏がコメンテイターとしての生命線を守るが為に、本物の命を奪われる可能性もある事を分かってはいるのでしょうか?まさか自分だけは大丈夫という気持ちで調子こいていると、本当に起こるべくして起こる悲劇すらままならない世相ですし..。


例えばですが、同じく高圧的な発言の多い田原総一朗氏と勝谷氏との違いを思うならば、お互い堂々たる発言をテレビの中でしてきた点は結構であるとしても、仮に田原氏が礼儀をわきまえていない態度や言動をしたとて、番組内の周囲も視聴者もドン引きするまでには至らないのは何故でしょうか?

それは田原氏が節度をわきまえているからとしか言い様がなく、一方、勝谷氏の場合はもはや討論でも発言でもなくなって、ただ「痛い場面」に過ぎなくなる訳です。それを傍で見ている視聴者にとっては「娯楽」と感じられる非日常性を体験できるのかも知れませんが、番組に共演している周囲がドン引きして困惑する程の暴言を時々吐いてはギャラを頂くというコメンテーターのままで良いのでしょうか?

執筆活動だけでも充分に批判はできると思いますし、上記の通り討論や意見を言う場では意味が伝わればいいだけですから、過激な発言は執筆の中に留めるべきだと個人的には思います。これを機に勝谷氏がヤワになったと思われたくないならば、よけい自身の悪い面をエスカレートさせるのではなく、話し上手は聞き上手という言葉の如く、100歩下がってせめて田原総一朗や故三宅久之さん並みのディベート能力を身につけるしかないでしょう。

日頃、個人や組織集団や国家を批判してきた勝谷氏もまた吉本興行という組織と契約し、自身のギャラが間接的には番組のスポンサー企業から出ているという現実をどう認識しているのでしょう。

その点を踏まえれば今回の番組降板という処分は、まだ随分と軽いものだった筈です。











   


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