3/8に「第36回日本アカデミー賞」の授賞式が東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪で開催されました。
司会を務めたのは関根勤と昨年「最優秀主演女優賞」を受賞した井上真央の2人です。初めに発表された俳優部門の「最優秀助演女優賞」では、「ヘルタースケルター」(蜷川実花監督)に出演した寺島しのぶ(40)が受賞しています。
同映画の主演として出演していた沢尻エリカ(26)は、「最優秀主演女優賞」にノミネートされ登壇したものの、惜しくも逃し「優秀主演女優賞」となりました。沢尻が公の場に登場するのは昨年7月に行われた同映画の初日舞台あいさつ以来8ヶ月ぶりの事です。その時はショートカットの金髪姿で登場し、後はテレビのインタビューを1度受けただけで沈黙を続けていました。
日本アカデミー賞自体は、2006年に「パッチギ！」で新人俳優賞と話題賞（俳優部門）を受賞して以来７年ぶりとなります。沢尻は胸元の開いたシースルーのベージュのドレスに金髪の髪を結い上げて、長い付けまつげという姿でレッドカーペットに現れ、そのスタイルに会場内からどよめきが起こっていました。終始にこやかな様子でしたが、相変わらず「エリカ様」としての存在感を放っていた様です。
歴代では最年長で見事に「最優秀主演女優賞」を獲得した樹木希林(70)は、受賞者の立場上、次年度の授賞式の司会を務めなければならない事を嫌がり、あいさつの中で「賞金の振り込みは頂いて、名誉は(吉永)小百合さんやエリカ様にあげたい。」といった大胆な発言をして場内を笑わせていました。
沢尻は撮影の時を振り返り、「発狂するシーンを一日中やると、ドレスが汗びっしょりになる。それを自分では
『発狂ダイエット』と言ってました。」と笑顔で語り、「クランクインの時は期待と不安で胸一杯だった」、「共演
者は素晴らしく、色々な事を学ばせて頂いた。」などと終始真面目な発言をしていました。
この映像は、昨年2/9に東京・世田谷の東宝スタジオで行われた「ヘルタースケルター」の制作現場会見の時のものです。この映画は沢尻にとっては5年ぶりの主演作となりますが、23秒のところで「何でも聞いて下さい。」と記者たちに機嫌よく促しているにも関わらず、過激な原作の映画化についての質問では、それに応えている蜷川実花監督を遮るように発言を始め、4分9秒のところで「その質問自体、おかしいですよ。」と真顔でエリカ節が炸裂しています！
こうした態度や発言さえ無ければ沢尻も何ら問題は無いのでしょうけど、それがまた彼女の魅力の一部になっている面もある訳で、「エリカ様」と呼ばれる所以はそこにあります。かつて若い頃は同じく過激な発言の多かった桃井かおり(61)が、沢尻を擁護する側に回っているのは面白いと感じました。蜷川監督は晴れの会見の場で多少困り気味な様子です。
これで沢尻が40過ぎの年齢になったら、女優界で幅をきかせる「お局」的な存在になっているのでしょうか？ちょっとその方向性には期待したくありません。「実るほど、頭(こうべ)を垂れる
稲穂かな」ということわざもある通り、女優として円熟すればする程に腰が低くならなければならんぞ！と、ジジイの自分からは沢尻にこう言いたくなります。
こちらは「ヘルタースケルター」のメイキングを含む広告映像です。沢尻を主役に抜擢したのは正解だったとしか思えません。2007年の前作「さくらん」の頃から極彩の蜷川ワールドたる作風は既に開花していましたが、それは多摩美術大学を卒業後の写真作品の画像にも同様なイメージの源泉が見られます。一写真家というキャリアでは終わらなかった芸術家肌は、父親である蜷川幸雄氏ゆずりのDNAの成せる技。映画としては2作目なのに、既にこの完成度とは唸ります。しかし、この作品での最優秀賞は寺島しのぶの助演女優賞に留まりました。
沢尻も受賞の日はご機嫌よろしかった様で、最近は性格が丸くなったかな…。とか言っちゃいかんのか。「パッチギ！」から8年でこの成長ぶりは想定外だっただけに、将来が楽しみな女優として更なる期待をしています。
何だかんだ言っても、やっぱり魅力ありますよね～エリカ様！
2013-03-09 22:19
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