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「ルパン三世」の銭形警部役、声優の納谷悟朗さん亡くなる


アニメ「ルパン三世」の銭形警部や「宇宙戦艦ヤマト」の沖田艦長、「仮面ライダー」のショッカー首領、「六神合体ゴッドマーズ」のズール皇帝、「銀河英雄伝説」のメルカッツ提督など、数多くの名作の声を務めた声優として知られる納谷悟朗さんが、慢性呼吸不全のため3/5に83歳で亡くなっていた事が昨日分かりました。

酒とたばこと野球を愛した納谷さんは、内臓や呼吸器にその影響を受けており、1985年以降は胃潰瘍、胃がんなどの手術を経験しています。80歳を過ぎてからは序々に体力が低下していましたが、仕事への気力を持ち続けていました。最近は療養生活を送っていた納谷さんの最期は、妻で女優の火野カチ子(本名:納谷捷子)さんにみとられ、息を引き取りました。

納谷悟朗さんのお別れの会は、テアトル・エコーの主催により、5/21(火)午後2時より恵比寿・エコー劇場 (東京都渋谷区東3の18の3)で行われることになっています。


納谷さんの所属事務所によると、2008年4月の舞台公演中に体調不良を訴えた為に俳優業を引退し声優の仕事を続けていましたが、半年前から体調が悪化し入退院を繰り返すようになっていたそうです。昨年5/28に収録した米映画「インセプション」の吹き替えが納谷さんの最後の仕事となりました。

洋画の吹き替えではクラーク・ゲーブルやチャールトン・ヘストン、ジョン・ウェインらの声を担当した納谷さんは、 劇団「テアトル・エコー」で俳優や演出家として活躍していた為に声優として扱われるのを嫌っており、頑固な性格から時には怒り出すこともあったそうです。

ルパン三世で次元大介役を演じた声優の小林清志(80)は、納谷さんの訃報に「様々な仕事を一緒にやってきた仲間がいなくなるのは実にショックです。また飲みに行きたいと思ってましたが、叶わず残念です。」と語っています。

また、初代ルパンの声を務めた山田康雄さんが亡くなった後ルパンの声を担当してきたタレントの栗田貫一(55) は、「たくさんのプレッシャーがある中、納谷さんが「お前でいいんだ。」と温かく包み込み、様々な雑音から優 しく守ってくださいました。そのお陰で今があります。」と語っています。以前から山田さんのものまねを得意としていた栗田には声優の経験はなく、「2代目ルパン」を務めるにあたっては苦悩の日々を送っていた様です。



この映像は「銀河英雄伝説」のメルカッツ役を務めた時の納谷さんのインタビューです。「宇宙戦艦ヤマト」の沖田艦長よりも若い設定であるメルカッツ提督の役柄について自身の思い入れを語っています。



これは亡き納谷さんを偲ぶにはうってつけの映像です。スカパー!の「北野チャンネル」で2000年3月末まで放送されていた「吐いてけ!辛口屋台」という番組でのモンキーパンチと納谷さんとの貴重な対談で、 おでん屋の親父に扮するガダルカナル・タカが2人から話を聞き出しています。1分9秒の番組タイトルの直後に銭形警部の声で納谷さんが登場する場面にはちょっと泣けました…。



こちらは映画「ルパン三世 カリオストロの城」(1979年公開)の中で納谷悟朗さんが担当した銭形警部の忘れられないシーンです。ヒロインのクラリスに言った「奴はとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です。」という名セリフは、今も多くの人の心に残っています。


心に染みるあの「ダミ声」は、もはや永遠のものとなりました。
納谷悟朗さんのご冥福を心よりお祈りします。











   


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