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「今でしょ!」の林修、タレント化を否定も今度はガムのCM


東進ハイスクールのCMでドヤ顔と共に、「いつやるか?今でしょ!」というフレーズを発して人気を博した同校講師の林修先生が、5/3から放送されるロッテの新CMに起用された事が4/22に分かりました。この新CMはロッテが4/8に開設したガムに関する情報発信サイト「クレイジーガム放送局(以下CGB)」を広く世に知らせる為のもので、テレビ放映に先駆けて4/22から同社の特設サイトで公開されています。

新CMのパターンは全部で3種類あり、そのうち2パターンがテレビ放映用との事で、テーマ別に「噛む」篇、「膨らむ」篇となっています。どちらも林先生が黒板に書かれた例文や言葉を用いて、最後は林先生のドヤ顔を3段階にアップしていきながら、お得意のフレーズ「今でしょ!」の調子で、「ガムでしょ!」と繰り返して終わるお笑いの要素が強いものになっています。これに加え、もう1つのパターンとしてCGBのウェブサイト内限定の「ガムガム」篇があります。




こちらの「噛む」篇は黒板に書かれた「窮鼠猫を噛む」、「悔しい時は砂を噛む」、「悪企みに一枚噛む」の3つの例文を基に林先生が「じゃあ君は何を噛むの?」と問いかけ、最後に「ガムでしょ!」と繰り返し締めくくります。




こちらの「膨らむ」篇では同様に、蕾膨らむ「春の陽気」、胸膨らむ「合格発表」、パン膨らむ「イースト菌」の3つの言葉を基に林先生が「じゃあ楽しさ膨らむものは?」と問いかけ、最後に「ガムでしょ!」と繰り返して「今…」と言いかけた所で突然終わり、笑いを誘います。




最後の「ガムガム」篇は15秒と30秒のバージョンがあり、ウェブサイトのみで見られます。こちらは15秒バージョンですが、「我武者羅」、「無我夢中」という2つの言葉が提示されているだけで、最後まで林先生が話す言葉は「ガムガム…」ばかりです。右手のポーズと共に「どや顔」で締めくくる最後のフレーズも「ガムガム」が1回のみと、ちょっとアイデア不足としか思えない苦しい内容です。




こちらは「ガムガム」篇の30秒バージョンです。15秒バージョンと同じ設定ながら、違いと言えば一礼しながら「ガーム」の挨拶で始まるところ(結局それが一番ほのかに笑える)と、「ガムガム」の繰り返しがクドいところでしょうか。CMとしては冒険的な試みであり、お笑い芸人かと錯覚してしまいそうな林先生のキャラに懸けているという感じです。しかしすぐに飽きられそうなので、やはり内容的にはウェブサイト止まりといった感じです。


今回のCMの撮影は東進ハイスクールの教室がそのまま使われており、林先生が現代文の講師であることから授業風景をモチーフにしています。お馴染みの口調と共に黒板に向かって現代文を説明する場面を用いて、CGBを身近なものにしようとする狙いがみられます。林先生はこのCMの企画の段階から賛同するなど前向きで、ハイテンションのままノリノリで撮影に挑み、1度だけ台詞を噛んでNGとなった以外はほぼ全てがワンテイクでOKとなったそうです。

林先生自身にとっては普段の自分の職場での撮影だったことから終始リラックスしていた様子で、仕草や表情も自然で特に難しい演出は必要としなかったとの事でした。撮影は予定していた時間よりも2時間以上早く終了するという異例の段取りの良さだったそうです。完成したCMの中での表情からも林先生自身が楽みながら撮影に臨んでいた様子が伝わってきます。監督がCMに求めているものを即座に理解する集中力と、それを自分の演技に置き換えることができる勘の良さにはスタッフ一同が感心していた様です。



林先生は愛知県名古屋市千種区の出身で、現在は東区に在住しています。祖父は日本画家の林雲鳳で父親は大手酒造メーカーの副社長という恵まれた環境で育ち、幼少期は運転手付きの車で幼稚園へ通っていたそうです。地元の東海高等学校を卒業後に東京大学に入学し、1988年に東京大学法学部を卒業して日本長期信用銀行(現在の新生銀行)に入社しました。入社後の社内の様子から、「この会社はもうすぐ潰れる」と判断して半年で退社すると、やがてバブル崩壊が起こり同銀行は多額の不良債権を抱えて経営破綻し、その通りの結果となりました。

その後、様々な商売を始めましたが全て失敗し、予備校講師に転身しました。現在の職場である東進ハイスクールには1992年に所属しています。2009年に同校のテレビCMで講師陣の名言が話題となり始め、2010年のCMから林先生の「いつやるか?今でしょ!」のフレーズが登場し、受験とは無関係な人々にも何となくそれが心に残るようになりました。実際にこのフレーズが大きく採り上げられたのは、それをパロディ化したトヨタのCMに林先生が出演して、「いつ買うか?今でしょ!」と発した2013年1月からの事で、その後、3月に「笑っていいとも!」(フジテレビ系)に出演して素顔の林先生が放送された事から全国区の知名度を得て現在に至っています。





こちらは林先生が有名になるきっかけとなった東進ハイスクールのCMをまとめた映像です。このCMを制作するに当たり、大手広告代理店・電通のクリエイターが100時間に及ぶ授業の映像を見て研究した結果このフレーズが目に止まり採用したとの事で、プロの目が選んだ直感が見事にブレイクに繋がったという経緯があります。

しかし好感度調査の結果では48%の人がこのCMに好感を持つものの、意外にも35%の人は嫌いだと思っているそうです。その理由は色々とある様ですが、ドヤ顔と共に高圧的とも取れるこのフレーズを聞かされるのが嫌だったからでしょうか…。




こちらは林先生が出演したトヨタのCMの映像で、今年1月に放送されたものです。内容はキャンペーン対象車種とトヨタ純正ナビをトヨタの販売店でセットで買うと、ナビ代5万円分がプレゼントされるというものでした。CM全編が黒板を前に語る林先生の姿である事から、東進ハイスクールのCMと見間違う様な作りとなっています。最後のダメ押しの「今でしょ!」が決定打となり、視聴者の心の中にこのフレーズが深く印象づけられました。




こちらは3/11放送の「笑っていいとも!」に林先生が出演した時の映像です。自身の経歴を語ると共に、名古屋に自宅があり東京では年に200日もホテル暮らしをしている事や競馬で財産を使い果たした話など、数々の意外なエピソードをサラリと言ってのけています。この番組に出演したことによって今回の林先生ブームが全国的に到来したと言えます。




こちらは4/19にQVCマリンフィールドで行われたロッテVS楽天戦の始球式を林先生が務めた時の映像です。ロッテのユニホーム姿で登場した林先生は背番号も884(ハヤシ)とシャレたものです。

マウンドに立つとマスコットキャラクターの「マーくん」にマイクを向けられ、場内アナウンスの声で「先生、始球式はいつやるんですか?」とお決まりの問いかけがあると、「今でしょ!」と答える林先生。瞬時に球場内は笑いと歓声に包まれていましたが、自分も思わず笑うしかありませんでした。既にお笑い芸人の一発ギャグと化しているこのフレーズの持つ快感の正体は一体何なんでしょうか。w 

投球に入るとボールは見事にノーバウンドでキャッチャーミットに収まり、観衆は「ウォーッ」と沸いていました。無事に役目を終えて、「めったに感動するタイプではないのですが、ジーンとなって しまいました。スタンドにいる小さいお子さんに「今でしょ」と声をかけていただいたり…。」とコメントした林先生は大の野球好きである事でも有名です。

この日は始球式の「今でしょ!」で始まり、 試合の五回終了後の花火の開始の号令に「今でしょ!」、七回終了後のジェット風船の演出の号令代わりに「今でしょ!」、試合後はヒーローインタビューのお立ち台で「今でしょ!」と駆り出され、計4回の「今でしょ!」を披露していたそうです。w 結局、試合は3対1でロッテの勝利となり、ホームグラウンドのロッテファン達は大満足で帰ったとの事でしたが、お疲れ様でした…。




こちらは動画ニュース「MAiDiGiTV」による、4/17に行われた林先生の著作「いつやるか?今でしょ!」(宝島社)の売り上げ10万部突破を記念したサイン会での映像です。


「記者会見は人生で初めて」という林先生は、自身のブレイクについて「よく分からないことが起きていますね。何か「今でしょ!」以降は陰のプロデューサーに転がされている感じもありますね。自分の力ではないですね。多分いたずらですかね…。」と心境を明かして笑いを誘いながらも、「極めて冷静に…。こういう事が人生に1回起きて幸せだったなと。」とコメントしています。

同書籍は林先生自身の体験に基づいて書かれた自己啓発本で、「やるべき習慣」や「やめるべき行動」などのアドバイスが詰め込まれています。「普通の自己啓発本とは違うものにしたいと思いまして、読み物として楽しめるものにしたいと。第六章は自分の自伝になっています。書きたい事が山ほどあって…。」と語る林先生は、早くも第二弾となる著書、「今やる人になる40の習慣」(宝島社)の発売を4/15に控えており、「うまくいっている人といっていない人の違いはわずか。その微差を克服するのは簡単だと伝えたい。」と、この2冊を手にしてアピールしていました。

「今でしょ!」の誕生秘話について聞かれると、林先生は何度も聞かれるので「ちゃんと調べました。」と自身できちんと確認しており、それが2009年にスクールの「高2東大現代文」の授業で発した自分の言葉であることを明言しています。この映像には含まれていませんが、将来タレントに転向する可能性を聞かれると、「ないです、ないです!」とキッパリ否定しており、「予備校で教えているほうがずっと楽です」と苦笑しながら語ったとの事です。


最近の林先生は他にもクイズ番組やバラエティ番組などに出演しており、今回も含めたテレビCMの出演や上記のプロ野球の始球式登場などオファーも多く、まるでタレント扱いで段々と人気も知名度も高まりつつあることは確かです。「今でしょ!」が今年の流行語大賞となって「時の人」になる可能性も既に高まってきています。

応用範囲が意外に広くギャグ性も高いことから、このフレーズと共に林修先生のブームはしばらく続くのではないでしょうか。何しろ小学校の先生が「いつになったら分かるんだ!」と生徒を叱ると、集団で口を揃えて「今でしょ!」と返されるそうですし…。w

東進側は林先生のブレイクぶりを好感触と受け止めている様で、スクールの知名度も上がり先生自身の能力も高く実績も素晴らしいとの事から感謝の気持ちを表している様です。CMを開始した当初は知名度が最も低かった林先生も、今では「林先生様様」といった状況になっています。


自身のタレント化や芸能界入りに関しては様々な所で聞かれている様で、その都度「今じゃない!」と発言して否定しているそうです。逆に考えればこれ以上多忙になって体を壊す前に、そろそろ本業に徹するべき時期がやって来る筈で、その時点で最後に辞め時は「今でしょ!」と発した後はこのフレーズを封印すべきではないでしょうか。w

現時点では林先生自身が最も感じている通り、「今でしょ!」のフレーズだけが先走りしている感は否めません。しかし結構心に残るドヤ顔と共に、本人がやたらと腰の低いキャラクターである事が一体化している点が人気の理由となっているのかも知れません。

もはや普通に授業をしている林先生ですら芸人にしか見えなくなっているのは自分だけでしょうか?
それがメディアの魔力というものなのでしょう。











   


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